toggle
2017-11-06

長崎の卓袱料理

11月は母の命日もあって毎年故郷の長崎へ帰省しています。
結婚してからはなかなかお正月に実家に帰ることが難しくなったので、
11月は必ず帰ります。っていうほど遠くもなく、電車で2時間なんですけどね。

今までは、駅に着いたら実家に帰って、お墓参りをして、また駅に戻って
そのまま帰るというあっさり帰省だったのですが、今年は夫がちょうど福岡に
いたので一緒に行ってきました。
あまり長崎に行く機会のない夫はいろいろ見たいということもあって、
今回はまず水戸岡鋭治さんデザインのJR九州「白いかもめ」を満喫。
私はいつも利用していて当たり前になっていましたが、外観はもちろん
革張りのシート、床の天然木材や荷物入れ、日よけのブラインド、グリーン車の
空間(覗いただけ)などなどあらためて素晴らしいデザインだなとなぜか
私がいつも利用している「白いかもめ」素晴らしいでしょ!と誇らしげ。
撮ったことないですが、記念撮影もしっかりしました(笑)

今回は寺町通りにある料亭「一力」を予約していたので、駅からチンチン電車に
乗って移動しました。昔100円だった運賃も今は120円です。
長崎に住んでいたから常連かというともちろんそんなこともなく、ちょっと敷居の
高い料亭「一力」のランチは私も初でした。

予約していたのは「姫重しっぽく三昧」という三段重に入った卓袱料理にお刺身と
デザートが付くセットです(ランチ限定)。

卓袱料理は円卓を囲んで大皿料理がつぎつぎと出てくる、中華料理をベースに
和食、洋食(阿蘭陀)が混ざって「和華蘭料理」と言われていました。
おひれという吸い物からスタートして甘未はお汁粉が出てきます。
椀から始まり椀で締めるとなっています。以前別のお店ではお汁粉の後に
ご飯と漬物が出てきたこともありました!
とにかく、量が多くて食べられないという卓袱料理のイメージがありますが、この
ランチだったらちょうどよさそうです。

寺町通りを歩いて、亀山社中記念館を回り、眼鏡橋を通って中央橋へ・・・
この辺りは長崎らしい景色を味わえて良かったです。

長崎のお墓はとても眺めがよくて、ちょうど夕日が沈むころだったので、さらに
美しかったです。
身近な人がなくなった悲しみは消えることはないけれど、その気持ちは一生
付き合い続けていく自分の試練だと思います。
また不思議と生身の肉体がないだけに、いつもとても近くにいるような感覚も
あります。
母がいつも私の側で見守ってくれている、そんな感覚を時々感じながら過ごしています。

関連記事